「痴漢犯罪を許さない!」運動に対し「痴漢冤罪が~」と語りだすのはおかしい
狙われる高1女子「黙ってるということは合意」…とんだ誤解招かぬため「痴漢、泣き寝入りしないで」(産経新聞) - Yahoo!ニュース(2015/04/03追記:当該記事は削除されています)
「チカン犯罪を許さない女性会議」が一般公開されたことを報じるニュース。
このニュースに対して付けられたコメントには
「痴漢冤罪は勘弁」「自意識過剰の女性が増えて冤罪もかなりある」
「痴漢の被害が出ることは自然なことなんだよね。
それを泣き寝入りするなとか変な運動するから冤罪事件が起こったり世の中がおかしくなる」
「女子高生とか一緒の車両に乗らないでほしいわ。冤罪が増えるな。あーやだやだ」
といった「痴漢冤罪」について言及したものが多くありました。
ただ、「痴漢犯罪を許さない!」という運動に対して「痴漢冤罪が~」と語りだすのは明らかにおかしいです。
確かに、痴漢冤罪も困った問題です。無実の人が有罪判決を受けてしまうこともあります。
痴漢冤罪を題材とした映画『それでもボクはやってない』も、主人公が有罪判決を受けて終わります。
この映画を見て「痴漢冤罪に巻き込まれたらどうしよう」という思いになった方も当然おられると思います。
が、痴漢犯罪と痴漢冤罪はまったく別の問題です。
痴漢の被害に遭って辛い思いをしている被害者の人たちに向けた呼びかけをしているのに
なぜそれに対するコメントが「自意識過剰の女性が増えて冤罪もかなりある」になるのやら…。
もっとわからないのが「触られる方も悪い」とするコメント。
電車に乗っているだけの人に何の落ち度があるというのか
落ち度なんてあるわけないでしょ!
さらに「これ見よがしにミニスカート風の制服着てる女子高生の方にも問題はある」
などというコメントまでありました。
確かに、制服のスカート丈を短くしている女子高生もいます。
でもそれはスカート丈を短くすることが彼女たちにとっておしゃれだからであって
誰かに見せつけたり変態を誘惑する意図はありません。自意識過剰なのはどっちだと言いたい。
なんで自分たちに見せつけていると思ってるんでしょうか…
被害にはどんな人でも遭う可能性があります。女性はもちろん、男性も。
服装も関係ありません。断言できます。
制服の丈は一ミリ足りとも短くしたことはありませんがそれでも痴漢に遭いました。
誰でも被害に遭う可能性があります。
痴漢冤罪という問題が存在することもまた事実。
でも痴漢犯罪について考えよう、犯罪を許さないために声を上げようという運動に対して
まったく別の問題を取り上げて抗議するのは筋違いというもの。
とりあえず、ひとつずつ解決していきませんか?
いつまでも別の問題にすげ替えてばかりいるから話が前に進まないのだということを理解していただきたい。
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