「最頻値」がわかればものの見え方は変えられる!?
この記事に対し、ブクマコメントでこのようなご指摘をいただきました。
これ、年収とかもそうだけど、もし気にするのであれば最頻値のほうが重要。
おっしゃる通りです。「最頻値」のこと、頭からすっぽ抜けてました。
では、「最頻値」の話をします。
結論からいうと「身長」の平均値・中央値・最頻値はだいたい一致するといわれています。
なぜなら「身長」のグラフは正規分布をとる(仮定) とされているから。
が、いただいたコメントにもあるように「年収とか」を「気にする」ケースの場合はまた違う話になってきます。
今回は「年収とか」を「気にする」ケースを想定して話をしていこうと思います。
ここで、さきほどさらっと書いてしまった平均値・中央値・最頻値の違いについてものすごく簡潔に説明します。
というか、私がこてっこての文系なのでごく簡単な説明しかできないのです。ご了承ください。
- 平均値(算術平均) は すべての標本の合計値を標本の数で割った数
たとえば1,1,3,7,13という5つの数字の平均値を求めるときの計算式はこうなります
(1+1+3+7+13)÷5=5 つまりこの5つの数字の平均値は5となります
- 中央値 は 全標本のうち順位が真ん中にある標本の数値
1,1,3,7,13の5つの数字の中央値はちょうど真ん中にある3となります
- 最頻値 は 最も多くの標本が集中している値
1,1,3,7,13の5つの数字では1が2つ、他が1つずつしかないことから最頻値が1となります
これは1,1,3,7,13の5つの数字で考えたときの話です。
この5つの数字の末尾に0を2つほど付け足して、5人の人の年収として考えてみると
5人の年収の平均値は500万円、中央値は300万円、最頻値は100万円になります。
「見方の変え方」を知る ということ
「平均年収」や「身長」が「気になる」ことが悪いと指摘しているわけではありません。
私が主張したいのは、これらを気にかけてしまう理由についてもっとよく考えるべきではないかということです。
「気になる」理由に思い当たる節がない。なんとなく「気になる」…。
そういうときこそ「なぜだろう」と一度踏みとどまって考えることが必要だと思います。
たとえば「平均年収が〇〇〇万円?信じられない…」と思ってしまったとき、
統計データの見方を変えてみると気にならなくなる…かもしれません。
ものの見方を変えてみると、身の回りに転がっていた「問題」が実は大したことではなかったと気付くことがあるのです。
ここで提案したいこと。
それは、なにか「気になる」ことができたときにものの見方を変えてみる ということ。
そのためにものの見方をどうやって変えるのか…つまり「見方の変え方」を知ることが重要になります。
今回取り上げた平均値・中央値・最頻値も、ものの見方を変えるための手段のひとつにすぎません。
今回、errwさまからのご指摘を元に記事を作成いたしました。
errwさま、ありがとうございました。