ミチクサダイアリー

飽き性を克服するべく、もう一度だけ挑戦することにしました。ブログ。

「男子力」アップの本がないのは男性差別?そんなわけあるか!!

この記事を読んで「イラッ」としてしまいました。

世の中には「女子力アップ」系の本は大量に売られているし、雑誌などでもよく特集されている。しかし、「男子力アップ」というタイトルの本を私は見たことが無い。

何故だ! 何故なのだ!

男女平等がどうのこうのと騒がれている現代だけれど、これは立派な男子差別なのではないか?(上記事より引用)

男女平等とか言いながら、なんだかんだでこういう特集も女子ばかりが使われて、今は男性より女性のほうが強い世の中になってしまったような気がする。就労面ではまだまだ女性は働きにくい世の中だと思うけれど。(上記事より引用)

思わず目を疑う内容でした。

「女子力」の獲得を過剰に煽るのは「女性差別」である、というのが私の考えです。
この考えに従うと、「女子力」が叫ばれれば叫ばれるほど差別されるのは女性です。男性ではない。
私がそう考える理由を説明しますね。

 

◆そもそも「女子力」とは何だ??

先ほどの記事を書いたid:uwasanoaitsuさまはこのように指摘しています。

男子力をアップして合コンで好みの女性を持ち帰る方法、だとか、男子力をアップさせてキャバクラで目当ての嬢を落とす方法だとか、男子力という言葉を使って本を書いてもいいじゃないか!(上記事より引用)

「女子力」「男子力」なるものを獲得する→異性との恋愛を成就できる という考え方です。

つまり目標を「異性との恋愛の成就」においているということ。
「女子力」の獲得を煽る女性ファッション誌にも同様の傾向が見られます。

女性ファッション誌の「女子力」獲得のための特集ページはこのように組まれていることが多いように思われます。
まず、街中の男性に対し「ムダ毛を処理していない女性についてどう思いますか?」「乾燥肌の女性についてどう思いますか?」というインタビューを決行。
その結果得られた「ムダ毛があると萎えますね」「やっぱ肌すべすべの女性とお付き合いしたいです」といった回答を紙面に掲載。
そしてムダ毛処理グッズや保湿グッズの紹介ページがドーーーン!!(=広告掲載)

こうした女性ファッション誌の罪深いところは女性は男性から評価されるために綺麗になるのだ、という意識を植え付けるところにあります。

「評価される」ために綺麗になる。
そうした価値観を女性に押し付けているという意味で「女性差別」だと考えられるのです。

こうした押し付けが男性にあまりされていない理由は、id:uwasanoaitsuさまの記述の中からも読み取ることができます。

男子力をアップして合コンで好みの女性を持ち帰る方法、だとか、男子力をアップさせてキャバクラで目当ての嬢を落とす方法だとか、

id:uwasanoaitsuさまの提言する「男子力」は男性自身が女性に「評価される」ようになる、という方向には向いていません
女性側はもともと男性から評価される素質を持っている。これが前提です。
このことは「好みの女性」「目当ての嬢」という言葉から読み取れます。

私が指摘したいのは、女性に対して「男性から(客体として)評価されるようであれ」という価値観を押し付けていることが女性差別ということです。

 

◆「女子力」と「家事労働」

また「女子力」という考え方は「家事労働」とも密接につながっています。
・「女子力」のある女性は料理(お菓子作り)が上手だ
・「女子力」のある女性はお弁当を作ってくる
・「女子力」のある女性は裁縫ができる
・「女子力」のある女性の部屋は片付いている
「女子力」をこのように捉えている方もいると思います。
こうしたスキルを獲得するよう女性だけを煽るのは、女性に対して「家事労働」を強いることと等しくなります。

家事労働を女性だけが負担しなければいけない理由はどこにもありません。
しかしこうしたスキルに「女子力」という名を与えることは、女性にこれを強いることにつながります。

ですから、この意味でも「女子力」の獲得を女性にだけ要求するのは「女性差別」です。

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ちなみに…「男子力」アップの本が出ない理由はなんでしょう??

私が考えた理由はひとつだけです。
「異性から評価されるための自分磨き」という考えが男性にはあまり受容されてこなかったから。

もし「女子力」「男子力」をポジティブな考え方にするなら「勇気を振り絞って告白する」といった「主体的に行動する力」として読み換えていく必要があると思います。

 

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