ミチクサダイアリー

飽き性を克服するべく、もう一度だけ挑戦することにしました。ブログ。

男性の性欲と女性の性欲は別物か??

「男性の性欲」について書かれた2つの記事が目にとまりました。
いずれも「はてな匿名ダイアリー」に上げられたものです。

「男性は日常的に性欲に振り回される」
「男性は相手の内面と無関係に外見だけで性欲を向ける」いったとんでもない内容。
典型的な太宰メソッド。あるいは主語が大きい事案。そんな言葉で片付けることが容易にできる内容です。
しかし、今回はあえてこれらの記事について取り上げることにしました。

まずは私が読んだ2つの記事を紹介しておきます。

<記事概要>
インターネットを通じて、男性が行動や思考、日常を性欲に振り回されているらしいことを知った。性欲のコントロールには膨大な精神力を使わなければならない。しかも性欲がいちばん強いのは世の中のことをよくわかっていない10代の頃だ。性欲を向けられる対象となる女性にも大変なことはあるが、男性も大変だ。男性は性欲のコントロールができるようになってはじめて大人になっていくのだろうと思う。

 

 <記事概要>
男性は相手の内面に関わらず外見だけで性欲を向けることができる。売春やポルノが産業として成り立つのはそのためだ。女性には「男性の性欲は愛情とは別物」ということを認識してもらいたい。

 

2つの記事に共通している考え方が2つあります。

  • 男性の性欲と女性の性欲は同じものではない(男性の性欲>女性の性欲)
  • 男性は女性を性的に消費する(女性は男性から性欲を向けられる対象だ)

こうした考え方の背景には「女性の主体性を認めない」ことがあると考えられます。
性行為に対し積極的な姿勢を見せる女性は、同じ態度を示す男性と比較すると忌避されがちです。その一方で「処女」はとても大切で、貴重なものとして語られます。いわゆる「処女信仰」が今も残っている形です。こうした考えの由来は「姦通罪」があった時代の名残と捉えることもできるかと思います。

男性の場合はこれとは逆の傾向が示されます。
ネット上では「童貞」であることを自虐的に語る男性の書き込みが散見されます。
このことから男性の場合はむしろ性行為を経てはじめて一人前なのだというニュアンスで語られることが少なくない、と考えることができるのです。

男性だから、女性だから、男性でも女性でもないから。
そんな理由で性欲の強さが決定づけられるわけはない、と私は考えています。
個人差でしょう。そんなものは。

身体のつくりが違っていても、絶対にそれは関係がないと思います。
「性欲」ってもっと、心と関係のあることだと思うんです。

スポンサーリンク

 

私はさきほど「男性は女性の内面に関わらず外見のみで性欲を向ける」という内容の記された、男性に対して非常に失礼な記事を紹介しました。
もし仮にそういうことがあったとしても、いきなり身体を反応させているわけではないですよね?
見目麗しい女性を見る⇒「おっ!かわいい(キレイ)だな!」と思う⇒性欲がわく
どう考えても、このぐらいのプロセスは踏んでいるはずです。
青字にした部分は、身体ではなく「心」で感じたことですよね(頭で考えたといってしまえば身体の問題かもしれませんが)

「性欲」は一般に、「三大欲求」の欲求のうちのひとつとして語られます。
残りの二つは「食欲」「睡眠欲」です。そのため「性欲」も生理的な欲求であると考えられています。

しかしながら人間は、進化によってものごとをかなり理性的に判断できる頭脳を持っています。
「性欲」をある程度理性的にコントロールできるのは、「性欲」が身体とだけリンクしたものではなく、心と関係しているものだからだと思います。

こういった理由から、私は「性欲」の強さは性別で決定されるものではないと考えています。
存在するのはあくまでも個人差。

特に私の場合はバイ・セクシュアル(両性愛者)なので男性に対しても女性に対しても性欲を抱くことがあります。
こうした自分の立場からも、性的欲求は男性から女性に向けられる(のが当然)という考え方には異議を唱えておきます。

「男性は強い性欲に苛まれる」という言説は女性の主体性(欲求)を認めないという態度が生んだ幻想だと思います。

 

ランキングに参加しています。よろしければポチッとお願いします。

にほんブログ村 大学生日記ブログ 文系大学生へ
にほんブログ村