ミチクサダイアリー

飽き性を克服するべく、もう一度だけ挑戦することにしました。ブログ。

就活より卒論のことを考えてばかりいるので馬鹿にされている話

周りが「シュウカツガー」としか喋らない。
そろそろ卒論書き始めないとやばい時期でもあるのに、ゼミでは就職関連の話題しか出てこない。

というか、卒論のことばかり考えているので馬鹿にされています。
そりゃあ就活もそろそろちゃんとやらないとまずい時期*1ではあるので、
注意を促されるようなことをやっている私にも原因はありますよ??

ただ、私とは逆に就活のことばかり考えている人たちは馬鹿にされていないのでそれが不満なのです。
「卒論のテーマ何にするの?」と尋ねたところ、「なるべく楽にできるやつ!」とか
「う~ん、食べ物のことが好きだから、食べ物の研究にしちゃおうかなっ☆」って返されたんですよ。

このレベルなんですよ、大学生にとっての卒業論文というものの存在感は!!

こんなの絶対おかしいよ、あんまりだよ。

今日はそんなお話です。
はじめに断っておきますが、ほとんど愚痴です。申し訳ないです。吐き出させてください。

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念の為に言っておくと、私が通っているのはいわゆるFラン大学ではないです。

前期試験だと、一応そこそこの難度の問題が出題されています。
私は第一志望の国立大学をものの見事に滑ってしまったため、
今通っている大学のふざけてんのかってぐらい簡単な後期試験を受けて滑り込み入学しました。
そういう経緯を踏まえるとこういう事態になっているのは私の自己責任でもあるんですが。
なにせ数学の成績が異様に悪かった*2ため、センター試験の2日目を受けていませんからね!
おかげで今の大学しか入れなかったというわけです。本当に自業自得としか言い様がないです。

いや、むしろ行きたくてたまらなかった国立大学の現状が似たような感じだった場合、
たぶん二度と立ち上がれなるレベルのショックを受けていただろうと思われるので
結果としてはこれでよかったのかもしれません。心理学用語で言ういわゆる「合理化」ですね。

◆私が「大学」に期待しすぎていたこと

「高校」までは「教育機関」。
私は「大学」が「研究機関」として機能していると信じて入学しました。

好きなことを研究したい!そして論文を書きたい!
「書くこと」が好きで、学ぶことが好きな私は「研究機関」としての大学に憧れがありました。

実態は違います。地方大学は「就職」を売りにした営業しかやりません
よく考えれば、地方大学にとって学生を獲得する手段が、「就職」での成果をあげることぐらいしかないのです。
ただ、私はとんでもない馬鹿だったので、このことを知らないまま「大学」へ進学してしまいました。

婚約者であるにむすけ君もこの大学に通っています。
彼は美大進学を目指しながらも家が貧しかったのでそれを諦め、高卒就職をしようとしたところ
身内から「大学にはとりあえず行け。ただし金は出さない、自分で行け(意訳)」と言われたため
とりあえず学費が安い地元の大学に、しょうがないから自費で通っているという状態です。

なので、「大学」に絶望したもの同士で意気投合しているという部分は少なからずあります。

閑話休題
にむすけ君と親しくなり始めた頃、「大学」に「教育」を求めている人が多すぎる…と感じるようになりました。
論文やレポートを書くことに興味を持たない人や、自分から本を読む人がほとんどいないことに気付いたからです。

私が「大学」に求めていたのは、自分で好きなことを研究するための施設であること。
ですがこれこそが、私が「大学」に「期待しすぎていたこと」そのものでした。
私が「大学」に「期待しすぎている」と指摘したのは上記の経緯で大学にしぶしぶ通っているにむすけ君でした。

「論文を書くために大学に来てるような変わり者は君ぐらいのものだと思うよ」

そう言ったにむすけ君が、思い出したように付け足す。

それから夏目漱石全集を読んでいるのが当たり前のことだと思っているのも君ぐらい」
夏目漱石だけに?」
「その返しが理解できる人、残念だけどうちの大学にはほとんどいないと思うんだ」

 

◆キャリア適性診断で「就職に不向き」というとんでもない結果を叩き出す

 「就活」が学業よりも圧倒的に優先される大学に通う私ですが、
強制的に受けさせられたキャリア適性診断で「就職に不向き」という爆笑ものの結果を出しました。

「就職に不向き。社会性が皆無。強いて言うならアーティスト研究者に向いている(意訳)」

にむすけ君(彼は彼ですべての職業への適性あり、というとんでもない結果を出した)とひとしきり爆笑したあと
アーティストと研究者に土下座して謝れ!!と診断結果が印字された紙に二人で怒鳴っておきました。

まあ私はアスペ疑惑もあるので、社会性は確かにアスペじゃない人より乏しいのかもしれませんが…
アーティストも研究者も、私はとても素敵なお仕事だと思います。職業差別やめようぜ。な??

というかキャリア適性診断に「不向き」っていう結果あるんだ…と、まずそこに驚きましたね。

 

◆学生の本分が「学業」だと考えている人が笑われる

もともと大学には学ぶために進学しました。学生の本分は学業だと思っています。
自分で学ぶこと、自分で研究すること、自分で考えること。

ただ、現実はそうじゃない。

「大学」の言うまま、思考停止状態でがむしゃらに「就活」をさせられている人たちがいる…。

一度、「なんでいつも論文のことばっかりなの」とゼミの同期生から訊かれたことがありました。
少し腹が立って、「そっちこそ、なんでいつも就活のことばっかりなの」と冗談めかしつつ質問で返しました。

「なんでって、就職するために大学来てるんでしょ???」
「いや、私は学生の本分は学業だと考えてるんだ」

今思い返せば、腹が立っていたからといって「学業が学生の本分だと思う」という話を切り出すんじゃなかった…。
だって私がうっかり口を滑らせた相手は、「就活のためにボランティアサークルに入っている」人だったんですから…。
なお、当然のことですがこれ以降ゼミ内で散々馬鹿にされることになります。
ゼミ生同士の内部連絡、私にだけ来なくなったんだ…。怒ってはいないけど、多少不便だから困っているんだ…!

ただ、私は親切なので一言だけ進言してあげよう。
内定もらったところで論文書けずに卒業できなかったら内定が取り消しになるんだからな…!!

たとえFラン大学であろうが学生はそれ相応のレベルの卒論を書いて卒業するのが筋だという考えは変えません。

 

<結論>
当然のことだが就活最優先の大学に「研究機関であること」を期待して入学してしまうとすごく不愉快な思いをする機会が増える。ついでに、キャリア適性診断を製作した人(たち)は職業差別の観念を有している…のでもう少しそのあたりなんとかしてみたらどうかな???

*1:3月から就活解禁

*2:留年をぎりぎり回避できる程度の学力