ミチクサダイアリー

飽き性を克服するべく、もう一度だけ挑戦することにしました。ブログ。

エアコン設置の是非を問う所沢市の住民投票を受けて生じた疑問

埼玉県所沢市で実施された小中学校へのエアコン設置の是非を問う住民投票のニュースを読みました。

今回の住民投票は、航空自衛隊入間基地の自衛隊機の騒音のため窓を閉めきる学校の暑さ対策として、所沢市の基地周辺の小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問うものです。(NHKニュースより引用)

有権者はおよそ28万人(投票率31.54%)。
賛成 5万6921票
反対 3万    47票

「結果の重みを斟酌しなければならない」と受け止めてもらうためには
有権者の3分の1以上の数の賛成票が集まる必要がありましたが、今回はそれに届かず。

これが何を意味しているか。
子供の教育環境を整えることに対して強く反対する人がいること、
それよりもさらに、無関心な人が多すぎるということ。

低い投票率も問題視すべきだとは思います。
ただ、私としてはこの状況下でわざわざ反対票を入れに行った方にその理由を尋ねてみたいです。
「私の時にはなかった」? 「税金の無駄遣い」? 「税金が今より高くなるから」?
考えられる理由はだいたいこれぐらいなんですが、他にあれば教えていただきたい。
私にはどうして反対意見が出るのか理解できません。

少子化推進運動でもやっているんでしょうか…??

エアコン設置の是非が問われていたのは「騒音のため窓を締めきる学校」です。
子供と勤務する職員の健康と守る(教育の環境を整える)ためにエアコンが必要なのは言うまでもありません。
すべての国民が持っている「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を脅かしていますからね。
要するに、この状況でのエアコン設置は社会保障の観点から「税金を使って行うべきこと」であるはずです。

子供のための環境づくりに対し関心を持たない、消極的であるということが
結果として少子化をもたらす要因のひとつになっていると思います。

むしろここで税金使わないでどこで使うんだ?という気がしなくもないのですが…

 

話を少し変えます。
「税金の無駄」という言葉について、昔から疑問を抱いていました。

「税金の無駄」「金返せ」
活躍を期待されたオリンピック選手でしたがメダル獲得ならず…という場面でも使われていたのが印象的です。

これらの言葉を使う人の意図はなんだろう、と考えてみました。

「金を払ってやっているんだ!わたしの、ぼくの、おれの話を聞け!」

…こういうことでしょうか??
少なくとも私にはそのように聞こえるのですが、いかがでしょう?
異論があれば受け付けます。真意をお聞かせ願いたい。


「金を払ってやっているんだ!おれの話を聞け!」の典型例がこちら。

これに近い例を「税金の無駄」「金返せ」という声からは感じます。
(まあ本当に「税金の無駄」でしかないので糾弾しなければならないという場合もありますが…)

思考停止状態で「税金の無駄」を叫んでいる人が少なくないように思えたので、この記事を書きました。

本当に無駄か?ということを考え直してみるだけでなく、
自分の意見を通したいがために「金を払ってやっているんだ!」と言っているのでは?
ということも考えてみる必要性があると思います。