ミチクサダイアリー

飽き性を克服するべく、もう一度だけ挑戦することにしました。ブログ。

私を両性愛者だと知った人から言われた「悪意のない暴言」を挙げてみる

セクシュアルマイノリティLGBT)への差別がなくなることを願い、
あえて自分がセクシュアルマイノリティの一人であることを隠さずに生活しています。

今回は、私が「両性愛*1」であることを知った人から言われた「悪意のない暴言」を挙げてみます。

セクシュアルマイノリティへの理解が進むことを祈って…。

1.「女性同士のセックスってどうやるの?」

もっともよく言われたのがこれです。他人の性生活に興味を持つ人の多いこと、多いこと。
この場合、私が返す決まり文句があります。
「あなたはどうやってセックスするんですか?」

冷静に考えてもらいたいんですが、あなたは人に自分のセックスについて言いふらしたりしますか?
するんだったらすみません。ただ、私に限らずそういう話を人様の前でしたくない人は多いです。

ある意味で、セクシュアルマイノリティへの興味がある人の方がこういう発言をしがちです。
人の生活を見世物みたいに思わないで欲しいです。
残念なことに、この手の質問が飛んでくることが非常によくあります。

2.「女湯は天国?」「性的対象の裸が見放題で羨ましい」「浴場で欲情wwwww」

これもむちゃくちゃ多いです。
あの、これも一度冷静になって考えてもらいたいのですが、
男でも女でも異性愛者でも同性愛者でもそうじゃなくても
温泉や公共浴場で他人の身体をじろじろ見るのはマナー違反 ですよね??
ときどき近所の温泉施設に行きますけど、談笑するおばちゃんの会話を聞き流しながらサウナでテレビ見てますからね。
浴場ではリラックスしてますよ。というか浴場でくらいリラックスさせてください。

そしてこういう発言は主に男性から飛んでくるんですが、これが女性になると…

3.「今まで私のことそういう目で見てたの…??」

見てません。私にも好みというものがあります。
…と、ここまではっきり言うわけにもいかず絶縁に至った友人もそれなりに…。
偏見の強い人に対しては同性が恋愛対象になることを言わないこともあるんですが、
それが知れてしまうとこういう暴言をがつんとぶつけられたりしますね。

4.「なんで隠していたの!」

隠していたわけではなくて言わなかっただけです。
こうやって憤る人には「あなたは異性愛者だって明かしているの」と言いたくなります。
結局、異性愛がその人にとっては「アタリマエ」だから「隠す」とか「隠さない」とかそういう話が出てくるのです。
「なんで隠していたの」と言ってくる人は、このあと大体「今まで私のことそういう目で~」と続きます。

私のことを気遣って(心配して)言ってくれている場合も少なからずあるんですが、
そもそも同性愛者も両性愛者もそこらじゅうにいて当たり前なので、気遣う必要なしです。
気遣うっていう発想が、自分たちの側が「アタリマエ」だと思ってるから出てくるんです。傲慢すぎ。

5.「生殖能力がありながら子供を産まない人生を選ぶっておかしくない?」

私が女性と一緒に歩むことを選択した場合の、あったかもしれない未来について。
結局今はにむすけ君(男性)と婚約しているわけで、将来子供を授かる可能性も出てきました。
が、それ以前はものすごーく言われていました。これ。なんでこんなこと言うんですか?
「生産性が無いから」??私は子供を生産するために生まれてきたんですか???
男女の夫婦でも子供を授かれない方はいらっしゃいます。その方に、同じことを言いますか?

結局これも同性愛者や両性愛者への差別意識が表れている言葉。
子供を授かりたいと願う人は「人類の繁栄」のためにそれを願うのですか?
それはちょっと違うと思います。
少なくとも、私は「人類の繁栄」のために子供を産みたいわけではありません。

「生存本能に逆らっているから異常」と強調したいのかもしれません。
が、ヒトに限らずありとあらゆる生き物で「同性愛」は存在するとされています。
アホウドリ、カモメ、ペンギン、イルカ…挙げればキリがないほど。
同性愛者も異性愛者も両性愛者もそうじゃない人もそこらじゅうにいるのが当たり前です。

 

というわけで、今回はセクシュアルマイノリティである私が実際にぶつけられた「悪意のない暴言」を紹介しました。

セクシュアルマイノリティへの差別をなくしたくてこのような記事を書いていますので、
私に対しては「差別になるかな?」「もっと柔らかく言うべきかな?」という配慮は結構です。

いろいろと勉強にさせていただきたいと思っておりますので。
ただし、それを他のセクシュアルマイノリティの方にぶつけるのだけはやめていただきたい。

あなたに悪意が無かったとしても、傷付く人がたくさんいるのです。

*1:ただし、にむすけ君と交際するまで「両性愛者」であるという自覚が一切なく、「同性愛者」として過ごしていました