ミチクサダイアリー

飽き性を克服するべく、もう一度だけ挑戦することにしました。ブログ。

モンスターハンター×ゲーム実況集団「M.S.S Project」×ファミ通文庫!

モンスターハンターM.S.S Project×ファミ通文庫”コラボノベル

 天地カオスな狩猟奏』を読みました。

今回は、1月30日に発売されたこちらの小説のレビューを書いていこうと思います。
さて、こちらの小説は「M.S.S Project」を知らない方には良さの全てはお伝えできない…
逆に言えば「M.S.S Project」ファンなら必携の一冊という出来栄えです。

そこで、まずは「M.S.S Project」について説明していきます。

◆「M.S.S Project(通称MSSP)」とは??

FB777さん、KIKKUN MK-Ⅱさん、あろまほっとさん、eoheohさんの4名から成る人気ゲーム実況集団のこと。


わかりやすいまとめがあったので貼っておきます。

私は2010年ぐらいから見ていたんですが正直あの頃はここまでの人気が出るとは思っていませんでした…
ゲーム実況はこの「M.S.S Project」さんの動画ばかり見ています。

 

◆私が「M.S.S Project」をずっと応援している理由

とにかくゲームをしている様子が楽しそうで賑やか!これに尽きます。
何度失敗しても楽しそう。ほどほどに茶化したりはしながらも、ミスをしつこく責めたりしない。

あまりにも賑やかなので「初見バイバイ」のタグが付けられてしまうこともあります。
しかしながら見所はその「賑やかさ」そのものです。

大の大人がわーわー騒ぎながらゲームをしている姿に最初は驚く方もいると思います。
だけどそこが彼らの魅力であり、人気が出た理由だと思います。
全力で、楽しく遊ぶ」。これって大人の多くがどこかに置き去りにして、忘れてしまった感覚なんですよ。
動画を見るだけでそれを思い出させてくれる…という!
全力で遊んでいる大人たち…その渦中に私も飛び込みたい!と思わせてくれる。元気を与えてくれる。

これが、「賑やかさ」を最大の魅力とする彼らを応援してきた理由です。
どんなことに励むにも「楽しさ」の追求をし続けていきたい、と彼らを見ていると思いますね。

そして「楽しさ」を追求するということが本作品のメインテーマでもあります。

 

 ◆ゲーム実況の雰囲気を残しながら「モンハン」してる。正直言って、すごすぎる。

肝心の小説本編。
著者の氷上慧一さんはモンスターハンターの公式小説を数多く手がけていらっしゃいます。
が、今回はゲーム実況とのコラボ作品。
モンスターハンターの世界観が崩れてはいないだろうか?
ゲーム実況の「賑やかさ」を演出しようと頑張りすぎて寒くなったりしていないだろうか?
読む前はちょっぴり心配でした。
杞憂に終わりました。

「M.S.S Project」のことをほとんど知らない、という人が読んでも楽しめる内容に仕上がっています。

まあ、「モンスターハンター」の基本的なところを分かっていないと理解しがたいところは多いかと…。
「M.S.S Project」よりもむしろここを確実に抑えておいたほうがいいですね。

今回は初のゲーム実況とのコラボ作品でしたが、そのためにモンスターハンターの世界観が崩れるということはなく…
それどころかゲームの内容を補うようしっかりと肉付けされた設定にぐいぐい引き込まれました。
モンスターハンター4Gの世界で走り回ったフィールドが目に浮かぶようでした。
モンスターと戦う場面の緊迫感は身に迫るものがありました。読みながら手汗かいちゃった。
今作では「セルレギオス」というモンスターの狩猟に「M.S.S Project」の4人が挑むのですが
私、このモンスターにとてつもなく苦戦したんですよ。
そのおかげでそりゃあもう…自分のことのようにどきどきしながら読みました。
そういう意味ではやはり「モンスターハンター4G」をご自分でプレイされることをおすすめしておきます。

本編の構成もよく、テンポよく読みやかったところも良かったです。
日頃あまり本を読む習慣のない人でもさくさく読めるんじゃないかな?と思います。

ですがほとんど、あるいはまったく知らない…となると
作中のあちこちに散りばめられた細かいネタを拾い上げることができません!

4人の外見や普段のゲームスタイル、実況動画内での会話の雰囲気をとことん再現した結果、
物語の端から端まで細かなネタが本当にたくさん仕込まれています。

これまで「M.S.S Project」を応援してきたファンであるからこそ「わかる」ネタが
モンスターハンター」の世界を壊さぬよう丁寧に挿入されているのが本作品の最大の見所。

すべてを読み尽くし、楽しむためにはある程度のファン知識は必須です。
逆に言うと「モンスターハンター」小説として読むだけならファン知識は不要ともいえます。

私としては「M.S.S Project」のファンであれば必携の一冊、と位置づけておきたい。
普段のゲーム実況動画の雰囲気を残したまま、ちゃんと「モンハン」やってます。
この絶妙なバランスを保ったままよく小説にできるな、と驚くばかりでした。

読みながらクスッと吹き出してしまうことも。
「M.S.S Project」の動画を見ている時のように自然な笑いが出てきました。

▲参考:M.S.S Projectの4人が実際にセルレギオスの狩猟に挑んだゲーム実況動画

というわけで、以上!
モンスターハンター“M.S.S Project×ファミ通文庫”コラボノベル 天地カオスな狩猟奏』のレビューでした。