ライトノベルは「小説(本文)+イラスト」ではじめて評価される
今日は、話題のトピック「ライトノベル」について書いてみることにします。
どうやらはてな匿名ダイアリー(増田)に上がったこの記事を発端に
「ライトノベルが馬鹿にされる理由」「ライトノベルを馬鹿にしている理由」についての議論が勃発した模様。
上記の記事以外だと
ライトノベルが馬鹿にされがちな三つの理由 - WINDBIRD
ラノベがバカにされる理由はジャンル分けが雑ゆえに、低俗なものが悪目立ちしてしまうから - かくいう私も青二才でね
こういった記事が話題を集めています。
今回はこれに便乗して、私がライトノベルについて思うことを書くことにします。
キノの旅 the Beautiful World (電撃文庫) ▲個人的におすすめしたいライトノベルNo.1 |
私が好きなライトノベルは時雨沢恵一さんの「キノの旅」シリーズです。
でも今回の記事はおすすめの作品について語る…というものではないので
作品について多くを語るのはやめておきます。
というか、「キノの旅」に関しては多くを語る必要はないと思うんです。私は。
ライトノベルは「小説(本文)」「イラスト(挿絵)」で成り立つ
「そもそもライトノベルという定義が曖昧で~」「ジャンルが~」「設定が~」という内容が多いなか、
ライトノベルには「イラスト」が付き物であることに言及したものはほとんど見当たりませんでした。
が、私はこれがいちばん大きいところかな…と思います。
ライトノベルって「イラストありき」なんですよ。消費している側は無意識かもしれませんけど。
最初に本を手にとった時点で、メインキャラクターたちの外見についての情報が得られる。
だから本編で「黒髪の美少女」うんたらと書いてあるだけでああこれはヒロインだ、とわかる。
ライトノベル全般をさして「馬鹿にしている」人というのは
(無意識的にでも)「イラストありき」で本を読む人に抵抗があるのかな?
と私は考えています。
私が思うに、
ライトノベルの「ライト」とは読み手が想像で補う部分をライトに(軽量化)すること。
イラストから情報が与えられるため、想像する部分が活字のみの本より少なくて済みます。
「馬鹿にしている」人は、ライトノベルを愛好する人たちが
イラストの情報に頼っている(ように見える、思える)ことに抵抗があるのではないか?
しかしそれはライトノベルという形式をとる以上、仕方がないことだとも思えます。
ライトノベルに付属する「イラスト」の「萌え絵」的なテイストが苦手、嫌いという人が
ライトノベルという形式で発表される小説をひっくるめて「馬鹿にしている」可能性も否定できません。
最初に紹介した記事につけられたはてなブックマークのコメント欄にも
「カバーイラストがこんなだと絶対に買いたくない」といった書き込みがありました。
ライトノベルが評価されるとき、
本文だけでなくイラストひっくるめて評価されてしまう傾向は確実にあると思います。
小説部分の方が圧倒的に多いのに、「表紙買い」する人もいるぐらいですからね…。
こういう部分についてもっと議論が進むといいんじゃないかな。
というか、馬鹿にするとかしないとかで騒いでるのみっともないよ。
…というのが正直な感想。
みんなで「キノの旅」読みましょう。
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