ミチクサダイアリー

飽き性を克服するべく、もう一度だけ挑戦することにしました。ブログ。

「女子力」なんて存在しない!役割分担という傲慢さ

はてな」には女性向けニュースアプリ「B!KUMA(ビークマ)ガールズ」、
およびそのWeb版の「B!KUMA」という害悪コンテンツがあります。

“がんばる私”に、ちょっと一息。
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「女ならこれ好きでしょ!」とごりごりに押してくるこの感じ、大嫌い。
結局、こういう害悪コンテンツが無くならない限りは性役割分業意識も無くならないと思うわけで。

性役割分業というのは、性別によって役割や労働に相違があること。
「B!KUMA」というコンテンツはそういう意識を人々に植え付けてしまいかねないつくりになっています。

たとえば上で青字にしておいた「生活*1」というカテゴリーで記事を検索すると


こういうクソ記事が出てきたりします。
グローバルエリートの母とやらが偉そうにいろいろ書いてるんですが、
父親にも得手、不得手がある」「役割分担だと割り切る方が上手くいきそう」
挙句の果てには矢沢永吉さんたちの話を紹介して、後悔しないようにねと、
違う側面から攻めるのが、若いご夫君に有効ならいいのですけれど…。

などなど。流し読みをするのにもぐったりするほど、ひどい内容です。
こういう記事を「女性向け」として垂れ流しているのが、「B!KUMA」を害悪コンテンツと言い切る理由。

女はこうだ、男はこうだ、とかそういうこと言ってる時代じゃないんです。もう。

男が生まれつき仕事ができるわけではないのと同様に、女だって生まれつき家事ができるわけではありません。
仕事も家事も、経験することで後天的に習得するもの。生まれつきの能力ではありません。

私は「料理」ができません。
理由はごく単純。これまで「料理」をほとんどしてこなかったからです。
にむすけ君は「料理」が上手です。それは彼が長年、料理をしてきたから。

でも、「役割分担だ」といって男に仕事を、女に家事を押し付ける考えを捨てきれない人がいます。

大学の講義で地方の女性議員の方にインタビューをする機会がありました。
「女性の社会進出」を強く訴えている女性議員の方々でさえ、
「仕事と家事の分担はどうされていますか?」という問いに対して
夫が家事を手伝ってくれるので助かります」「夫は家事に協力的です
とか答えてしまうんですよ!
無意識に自分が家のことをやるのが前提になってしまっているんです。

これ、とても大変な問題だと思います。
共働きの家庭は増えているのに、「家事は女性」という意識がちっとも薄くならない。

 

最近、料理を少しでも出来るようになりたいな…と思い
コンビニご飯やファミレス通いをやめて完全自炊生活に移行しました。

もちろん一人で出来るわけはないので、味付けなどをにむすけ君に習いながら…ですが。
昨日の晩御飯は丁寧な指導を受けたおかげで、こんな感じ。
せせりとほうれんそうのチーズ焼き~トマト風味ピリ辛ソース~

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要するに、男だろうが女だろうがそうじゃなかろうが後天的に身につけられるんだよ!
という話がしたかったんです。遠回りしすぎました。

長年「女はこれ」と押し付けられることに対して反感を持ちすぎていた私は
料理(お菓子作り込み)、裁縫、化粧などが何一つとして身についていないので
現在すべてにむすけ君から習っている最中です。
これは別に「女はこれ」と押し付けられる現実を受け入れたからではありません。
できることが増えるにこしたことはないからです。

私自身の反省は、「周りが押し付ける」価値観から抜けきれず
「自分がその技術を習得、活用したいと思うか」をこれまで考えてこなかったこと。
にむすけ君は「甘いものが好きだから」スイーツを作れるようになった。
私はそうしてこなかったから今できないことがたくさんある。それだけ。

役割分担という意識は、「できることが違う」という傲慢さから生まれます。
自分には何ができるか?できないことがあるなら、それをできるように努力したのか?
それを考えないまま「できない」理由を自分以外の人やものに押し付けるのはやめませんか??

 


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*1:「B!KUMA」上は「LIFE」と表記される