味のしないガムを噛み続ける方がましな人生だった
プロの文筆家でない、ずぶの素人が書くブログには何が求められるんだろう。
考えてみたものの、至極ありきたりなことしか思い浮かばなかった。
そう、個性だ。
私自身がなにかしらの文章を読むときにそうであるように、
読み手というのはいつだって書き手の個性が滲み出ている文を探している(と思う)。
個性というか、「味わい」みたいなやつだ。
中でも「香り」がいい文章は知識人から好まれやすい。
私はこれまで世間から外れたところでのうのうと暮らしてきたので
おそらく書けば書くほど人の舌から味覚を奪い取るような悪文を書き連ねると思う。
読んでも読んでも本質のつかめない、味を感じさせない文章だ。
「 味がしなくなったガムを噛んでいた方がまだましだった」
「あの日僕がずっと噛んでいたチューイングガムはもう味がしない」
などと読者から苦情が寄せられる未来が容易に想像できる。
それでもその日の気分のまま思い切り書き殴ってみようと思う。
そう、来年からだ。
皆様、よいお年をお過ごしください。